就職活動を学生時代に、Air New Zealandの面接までいけそうになったことがあるんです。
話はPostgraduate Diploma時代に遡ります。
統計学者として駆け出しどころかスタート地点にさえ立てていないような分際で、分もわきまえずAir New Zealandのアナリストの募集に応募したのがきっかけでした。
日々の生活に追われ、応募したのも忘れたころに一件の電話がかかってきました。
しかも電話嫌いの自分に知らない番号から、もちろん出ませんでした。
担当の方はそんなビビりな自分のことは露知らず、ご丁寧にもメッセージを残してくれたのです。
「もしもーし?Kさん?エアニュージーランドのトニー(もちろん仮名)だけど、仕事のことで電話しましたー。忙しいところごめんねー!時間あるときに09-123-45**に電話してくれる?」
その頃からCV・カバーレターの書き方には教授陣からお墨付きがつく位の評判だったので、それで引っかかってしまったんだろうが……なんで自分に電話来るんだ?他に応募者いなかったのか?
などと思いながら大学の地下へ向かい、恐る恐る電話をしてみると、
「さっきはごめんねー!授業中だった?カバーレターとCV読んだんだよー!今時間ある?」
というところから始まり、これまで勉強した分野、興味がある分野、こういうデータはどう分析するか?のような実践的な質問、世間話等30分以上話した後、
「もう是非面接したいわ!」
と言ってくれたのでした。
これは上手く行っちゃったのかもー!とさっきのビビりはどこえやら、今度はワクワクし始めた。
ここで働いたらお金いいし、環境よさそうだし、日本帰るの楽そうだしいたれりつくせりじゃないか♪
知り合いがそこで働いてたんだよー!ってダメ押ししちゃおうかな!
拍がついて転職しやすいかも!
初任給で80,000ドル位くれちゃうのかな!?
ライブ行き放題じゃん!
と捕らぬ狸の皮算用的思考が巡り始めたころ、トニーがふと思い出したように言ったのだ。
「あー!最初に聞き忘れてたんだけど、Kは永住権かもしくはニュージーランド国民だよね?このポジションかなり重要なんだよー!」
ととんでもない発言をしてきた。
もちろんそんなことはなくただの学生ビザだ。
久しぶりに頭を使った。
道で1000ドル見つけた時(これ書いたっけ?)と同じくらい頭を使った。
ウソはつける。
が、つくべきか。正直に言ってもビザ位くれるだろう。
が、問題はエアニュージーが元から永住者のみを雇っている場合だ。
その時はビザ云々ではなく会社のポリシーの問題だ。
……ウソつくべきか。
せっかくの狸。
0.5秒でこの3倍位考え、出てきた結論は、
「……待て学生ビザだ。」
正直に答えてしまった。
トニーは電話越しで甚く落胆し、
「えー!!!!!!!じゃあさ、もし、今の勉強卒業するまでにビザの状況が変わりそうだったら真っ先に電話してくれる!?速攻面接するから!!!」
という後光がさすくらいのありがたいお言葉を残し名残惜しそうに電話を切っていった。
もちろんビザが変わることもなく、思いもよらずMastersまで進んでしまったせいで、トニーとの面接は儚くも散ってしまった。
今のオフィスの方が気に入っているから結果オーライなんだけどさ。
人生何がどう転ぶかわからないね!
冗談抜きでチャンスはどこに転がっているかわからないから、人生に一度レベルのチャンスだ!と思ったらしっかりしがみついて行った方がいいですよ☆
というわけで面接に行けそうだったという話でした♪
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