ホリデイも重なって結局木曜日になってしまった!
というわけでDecile第二弾!
興味ある人はいないであろう、計算方法だよん。
全部で七つのステップに分かれていて、説明して行く前から既にへこたれそうだ……
まず、
ステップ1!
各学校が生徒の住所をMinistry of Educationに送ります。
これを基に各学校の学生がどの地域から来ているのかをまとめていきます。
ステップ2!
学生の住所が揃ったら、今度は生徒の住所別にMeshblockと呼ばれるより詳細な地域に振り分けていきます。
Meshblockなんて聞いたことないなんだけど!?
という方、日常で使うことはほとんどないのでご安心を。
MeshblockとはStats New Zealandが制定する地域単位で一区域(ユニット)につき約五十家庭が入ります。ということは、Meshblockのサイズは地域によって異なることになりますね。地方だと家の数が少ないのでMeshblockのサイズは大きくなり、オークランドの様に密集した地域だとその分Meshblockのサイズが小さくなります。
ちなみにニュージーランド全土でMeshblockの数はおよそ46,000。
そのMeshblockを基準に、各ユニット内の学生数とパーセンテージを計算します。
ステップ3!
ここはMeshblockの調査です。
各Meshblockを五つの経済指標を基準に調査していき、五つの基準値が等しく(均一に)各Meshblockの最終的なスコアに反映されます。
要はどのカテゴリーも最終的に20%ずつMeshblockのスコアに利用されるということですね。
I. 世帯収入
世帯収入が下位20%を下回るの世帯の割合を計算します。この割合は、単純な下位20%ではなく、国内の一世帯の大人の数、子供の数、そして子供の年齢を基に調節された下位20%です。
無職の人や生活保護を受けている人はこの世帯収入の計算には含まれません。
II. 職業
ANZSCOのレベル4、レベル5で働く保護者の割合を計算します。
III. 世帯密集度
ここでは各住居の密集度が1を超える世帯の割合を計算します。
10歳以下の子供は2人で一部屋、保護者は二人で一部屋、それ以外の家族は一人一部屋という基準を基に密集度は計算されます。
2014年にMinistry of HealthがAnalysis of Household Crowdingというレポートを発表したのも記憶に新しいですね♪
IV. 教育レベル(学歴)
高等教育を受けていない保護者の割合を計算します。
V. 収入支援
生活保護やその他の国からの援助を受けている世帯の割合を計算します。
ステップ4!
ステップ3で計算した各Meshblockの五基準が、基準毎にMeshblock内の学生数を基に加重されていきます。
学生数が少ないMeshblockではDecileに対する影響が小さくなり、逆に学生数が多いMeshblockはDecileの数値に対する影響が大きくなります。
学校を中心にみている調査ということを考えるととても妥当な計算方法ですね。
ここからやっとステップ3の計算がDecileに結びつき始めます。
ステップ5!
上の五基準を用いて、基準毎に各学校の位置づけをしていき、百分位数(簡単にいうと一から百までの順位)でスコアをつけていきます。
例えば学校Aは基準Iではトップだけど、基準Vでは一番下、学校Bは基準IIIのみ一番で後は並という感じですね。
ステップ6!
ここで初めて各学校の五基準のスコアの合計を出します。
この合計数が学校のスコアになります。
ステップ7!
最後にニュージーランドの各学校をステップ6のスコアを用いて10のグループに分けます。
このグループがDecileになるんです。
長かったー!!!
ひとまずDecileの計算方法はこれでわかったね!
またねー!
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