会社の紹介

オークランド, New Zealand
Power In Numbersはオークランドを拠点とする政府公認のイミグレーションアドバイザーの会社です。スタッフの平均在住歴は20年以上!オークランド大学へ通い、卒業し、移住を経験したスタッフとニュージーランド生まれで育ったスタッフのみで運営を行っています。
現地の現役統計データアナリスト(BSc、PGDipSci、MSc)の分析もあり、常に数万に及ぶ移住者の実際のデータを基に、最新の情報と分析を提供しています。勘、経験、雰囲気だけでアドバイスは一切致しません。ブログでは統計だけではなく、日常のこと、仕事のことや、永住権に至るまでのことを書いています。

2017年8月23日水曜日

永住権(Skilled Migrant Categoryビザ)の新規定

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やっとこさ発表されたSkilled Migrant Categoryビザの詳細。

ポイントの内容はどうなったのかも書いてくねー!



目次
変更点1:年収
変更点2:経験ポイント
変更点3:学歴ポイント
変更点4:年齢ポイント
変更点5:パートナーの学歴
変更点6:Future Growth Area
超重要変更点7:オープンワークビザ(Job Search Visa)
続きは次のエントリーで

変更点1:年収

ANZSCO規定のレベル分けに加えて、さらに年収の設定が導入されました。

ANZSCO Level 1、2、もしくは3の職種の場合、時給換算で最低$23.49必要になります。年収としては$48,859です。

そんなのどの職種だよ!?

と言う方はメールをくれたら業界別で年収の中央値を調べて教えます。
ちょっと時間がかかると思うけど。

この年収設定は、「名ばかり」のスキル職に就いている人たちが申請できないようにするためです。


ANZSCO Level 4か5の職種の場合、時給換算で最低$35.24必要になります。年収としては$73,299です。

これはスキルレベルが高くない人でも、それなりのお給料を貰っていれば永住権が手に入るよ、ということだね。結構レアなタイプですね。

……他人名義で会社を作り、そこで働いているという形式を取り、この給料を貰ってると主張したりする人が出て来そうだけど。


更に時給換算で最低$46.98で年収としては$97,718の人にはボーナスポイントが導入されました。

ここでの年収は全て週の労働が40時間という前提だからね!
例えば年収は高いけど週50時間働いている人は時給換算でアウトになるから注意してね。

変更点2:経験ポイント

経験年数によりさらに多くのポイントがもらえるようになります。
ニュージーランド国内で12ヶ月以上働いている場合は10ポイントのボーナスポイントがつきます。二年以上のボーナスポイントはなくなっちゃいましたね。

これは12ヶ月以上働いている人と二年以上働いている人でそれほど差がないと気づいたんだと思う。

変更点3:学歴ポイント

大学院レベル以上の学位を持っている人のポイントが70ポイントになりました。
これはすごく妥当だと思う。
学士と修士でも業界によっては、知識や勉強内容に天と地ほどの差があるのにも関わらず、今までの10ポイント違いというのは割に合わない。
スキルを求めるならなおのこと。

変更点4:年齢ポイント


以前のエントリーでも説明したとおり30-39歳の層が薄い年齢グループはポイントアップです。
30ポイントだってさ。

変更点5:パートナーの学歴

パートナーの学歴は学士(10ポイント)かそれ以上(20ポイント)の場合のみ与えられることになりました。
専門学校や短大レベルだとパートナーのポイントはつかないから注意してね!

変更点6:Future Growth Area

今まではIT等のこれから需要が増えると思われる業界(Identified Future Growth Areas)や完全に人手が足りていない業界(Absolute Skills Shortage)、そしてNZ国内に既に家族がいる場合はポイントがあったのですが、これからはこれらのポイントは一切なくなります。

これは昨今の移民の増加で、ここでポイントをあげて惹きつけなくても十分人を集められるようになったということだね!

ジェームズ・キャメロンはホントに移住しちゃうし、チャンス・ザ・ラッパーやエド・シーランがNZに移住したいと公言してしまう程注目を浴びる国になったのです。

超重要変更点7:オープンワークビザ(Job Search Visa)

今回の変更点で一番の驚きがこの変更点。

学歴、職歴、英語のスコア、健康、犯罪歴を満たし尚且つJob Searchビザの規定を満たせば、NZ国内で学校を卒業しなくともJob Searchビザを申請出来るんです。

この変更は凄く賢い。
正直ここを変えるという予測はしていなかった。でもこれを考えられるのは、規定を変更出来るという前提で動いている内部の人間だけだ笑


今までの永住権の規定での一番の矛盾点は「ビジター」として入国した人が仕事を得ることが出来なかった部分。このせいで、「働ける」ことを前提成り立っている就職活動が出来ないために、ワーホリまたは学校を卒業してからオープンワークが移住のはじめの一歩だった。


そのお蔭で行きたくもない学校に通った人も多いはず。
そのお蔭でしょうもない学校を立ち上げて留学生からお金を吸い上げ潤った会社や学校も多いはず。


それを一気に覆したのがこの変更点。
ということは、英語力が並レベルでスキルも問題なしの海外の人はNZ国内で合法的に就職活動が可能になる。


わざわざ学校へ通う必要がないため、リモートで仕事が出来る人はビザを申請して短期で集中的に就職活動をし、仕事を決めた上で移住も可能になる。


既にNZ国内にいる人は、就職・転職活動のライバルが増える可能性も考慮したほうがいいよ!

続きは次のエントリーで

長くなったのでその他の細かい説明は次のエントリーにまわすねー!

今回の変更は、今までなかった色々な可能性が出てきます。
賢い変更点もあったので今後が楽しみござる。



……あーでもそうか、普通の移住・留学斡旋の会社にはあんまりプラスにならないのか。
結局公開の情報以上にビザの説明をしなくちゃいけないからアドバイザー必須だし、学校からのマージンが減るもんね。


Anyways、どうなるのか見物だね。

今夜はケラーニ姐さんのライブだ!
気合入れなきゃ!

じゃーねー!

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2 件のコメント:

  1. いつも情報、参考にさせていただいてます!
    Job search visaは申請者からするとありがたいシステムですよね!
    でもJob offerなしでパスマークの160点を取得できる方ってかなり限られませんか?Absolute Skills Shortageなどのボーナスポイントもなくなるわけですし・・・その辺りはどうでしょうか?

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  2. レスポンスが遅くなってしまって申し訳ありません。
    すっかり放置してしまいました汗

    そうですよね。
    その限られた層を効率良く選別する為の規定の変更やポイント制度の変更なので、ギリギリのラインにいた方には少し風当たりがきつくなるのも確かです。

    毎日多くの規定を見直すのですが、まだ改定の余地はありそうなので、今後も変更が加えられる可能性は大いにあります。

    返信削除